― 22年前 ―
[何やら騒がしかった為、オズワルドと共に宿の外へ出てみれば、年上の幼馴染の姿を認めて瞬いた>>140
男の傍には車もあり、よくあの山道を昇ってこられたなと半ば呆れた口調でオズワルドが述べていた。]
「馬って……急ぎなのか?
力になれる事があるなら手伝うが、何があっ――いてっ」
余計な事を聞くんじゃないよ。
……で、馬だね。
すぐ手配するから、待ってておくれ。
あんたも来るの、オズ!
二人にしたらどうせ野暮な事聞くんだから!
[事情を尋ねようとしたオズワルドに肘鉄を食らわせ、首根っこを掴んで馬小屋へと足を進めた*]