─酒場内、カウンター席から─>>163アリーセ
オジサマ、か。
……確かに少し、酔いが回るのが早いようだ。
しかし、こう……飲みながらだとつい食べ過ぎてしまわないかね?
アリーセたちのように若けば良いが。
[それなりに鍛えてある体です。
盗賊とは言え、ナイフでの近接戦はそこそこできるのです。本格的な戦士や武闘家たちには劣りますが、その体自体は引き締めを意識してきていました。
店主にはナッツの盛り合わせを頼みましょう。お皿に乗ったそれを受け取り飛んできた投げキスを華麗にスルーして早速1つ口の中に放り込みました。
カリカリと小気味良い音が口の中に響き、ナッツの香ばしさと甘みがお酒にとてもよく合います]
確か、君は武闘家だったかな。
確かに君のような冒険者はしっかり食べねばならないだろうね。
……しかし、君はこれからどうするつもりかね?
[カラン、とグラスの中の氷が溶けて音を立てます。
微かに目元を赤くしたまま、視線をアリーセへと向けるのでした]