[感覚を重ね、意を一つとする影竜は、少年にとっては文字通りの半身。空にある竜と、地にある人。そこに境界などはないのだと。そう、謳ったのは、遠き先達──『始まりの騎竜師』だと言うが。人竜一体となり天翔ける少年にとってそれは、理屈ではなく、感覚で理解するもの。どちらか一方が欠けても成り立たない、そんな、強固な魂の絆。それを強く感じつつ]