人狼物語−薔薇の下国

178 薄暮の海―CLASSIFIED MISSION―


工作特務少尉 カーク

[震えた声に気づいて、俺は片手で自分の口元を押さえ込んだ。
こんなことで動揺したら、守ると決めたばかりの人も守れないだろう。

息を吸う。深く。
それを吐き出す。そっと静かに。

それを数度繰り返して、無理やり頭も心も冷静にさせた]

 信じられる人間、疑うべき人間が確定したこと。
 我々が喪ったものは大きいですが、進路が決まっただけでも喜ばしいことです。

 あとは敵国クロトフの思惑を潰すために、喪いたくない人を守るために。
 尽力するだけですね。

[静かに落とした声音には、己の甘さや迷いとの決別を込めた]

(163) 2014/04/26(Sat) 22:37:30

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