アイリ殿。お世話になりました。[ それは、調査団が、解散となった後の事。カレルは、アイリに深々と一礼した。王女、と、今度は呼ばなかったのは、天輪湖での剣の浄化は、許可ではなく、見逃しによって成ったと判断しているからだ。 ]僕は、あまりひとところに長く居ないのですが、ここには、また必ず来ます。その時、力になれる事があれば、遠慮なく頼って下さい。[ それは、もしもユウレンの有事を聞けば、きっと馳せ参じよう、という、遠回しの恩返しの約定。 ]