―霊王の領域―
ふふ、始末書を書くのは初めてです。
それもいい思い出になりそうですね。
[>>155冗談めかした言葉には声を立てて笑う。
始末書の山をこなすのは大変だろうが、皆と一緒なら大丈夫だろうと。
ヤコブ様はきっと立派な騎竜師になれます、とは
幼い頃から同志と目してきた彼に何度か重ねてきた言葉。
けれど、今はこれまでのように素直に祝福する気持ちで紡げずに困惑する。
彼の将来を寿ぐ言葉に>>156返ってくるのは肯きと感謝。
そして少女について触れる言葉。
けれどそれは途中で途絶え、>>157代わりに確認をするような言葉が向けられる。
返答にはほんの僅かな間が開いた。]