本当に、つまらない話ですね。[>>153自嘲のように情けなく笑う彼の言葉に同調を返した。切り捨てるようにではなく、柔らかな笑みと共に]御領主は、悠久にも近い時を経て魔王となった。私に安寧を与えてくれた度量は、あの方がそれだけの研鑽を重ねて築き上げたものだ。あの方を羨ましいと思える程の積み重ねを、貴方がしてきたとは思えない。何より。自らを半端者と称する貴方に、誰が付いていきたいと思いますか。[私の事を言えない程度には、自身を過小評価している彼の胸にとん、と人差し指を当てて]