[近衛兵を叱責する弟の王子様に彼は止める] ダメです……。 ウェルシュ様……ウェルシュ殿下。 まだ何もわからないのに 王国軍所属の騎士団に賊などという言葉を使ってはいけません。[これがもし王子様が唆したものなれば、もう埋められない亀裂が入るだろう。彼はそれを危惧していた。そんなことをするとは思えないけれど、アイリと王子様が少なからず仲が良いということは知っていたから最悪が想像できて仕方ない]