─ 共に昇る ─[黒竜の飛翔をもって、天をゆく城] …[魔法鉱石を補充した人形は玉座の足元にいた。空を見上げれば、これからの戦いの予感] 触っても、構わないか[否は、返らないだろう。魔王の右手へ躊躇いながら指を重ねた。この魔物が傷ついて心配するのは、どうやら後にも先にも人形だけだ、馬鹿馬鹿しいことに] ……[アーデは思う。この王の背中越しに見る世界は、この王の横顔とその見つめる世界《みらい》は、 やはり美しい**]