[吸血種は死ねない?死なない?本当に?>>143…逃げろというのか?貴方の居ない、何処へ?][僅かな間目覚めた狂気の獣は、彼の声を合図に再び深い眠りの淵へ。すっかり戦意を喪失して残された「カレル」はぺたり、無防備にその場に座り込んで、塞がり掛けたクレステッドの傷跡から、尚も溢れる赤をぼんやり眺めていた。二人がこの場を去るなら、どちらの背も、これ以上追いかける事はないだろう]