― 荷置き場 ―「あっ!ダメだよっ!」[ ディークが、荷駄に火を放ち始める>>162逃げずに傍に佇んでいた子供が、急に大きな声をあげる ]「みんな、急いでっ!」[ その声を合図に、荷駄の影に隠れていた子供達が手に手に桶を持って立ち上がった ]「急げ急げー!」「消火、消火ーっ!」[ 賑やかに騒ぎながら、桶の水を燃える荷に掛けて回る。中身次第では水で逆に傷みそうだが、そこは子供のことで、まったく考慮されていなかった ]