ふふ。そんなことがあったんだ。
まーでも、あんまりからかうとヨアヒムが機嫌悪くするかもしれないから、おれは黙っているよ。
[オットーがヨアヒムの様子を聞いてくすりと笑う。悪気がないのは分かっているから。
多分ヨアヒムが可愛くて、3人遊んでいた思い出話からつい口にしてしまったのだろうと予測している。]
ああ、それじゃあ行こう。
[賛成してくれたオットーに微笑んで、厨房に食材を運んだあと、料金を受け取った。
パン屋を閉めるオットーと宿屋に行く途中でモーリッツと合流する。道中モーリッツは、若い頃村に大鹿が現れて畑を荒らした事件を話した。
人狼について言い出したらとはらはらしたが、結局その武勇伝を聞いている内に宿屋に到着した。]