[唇を離したあと。ふっと笑って]はは……自惚れるって、いいましたよ、俺。あれからずっと、どこにもいかないで待っててくれてたんです。……どこかに行っちゃうなんて、信じるわけないでしょう?[まあ――なんて、返してみたけども(>>159)]……それにね。もう、俺があなたから目を離すわけないでしょう。[――と、苦い笑みを浮かべて。かつて救えなかったことを誤魔化すように、先よりは幾らか慣れた調子のキスを、また落とした]