[アリーセはきっと私が兄《ファミル》ではないことに気付いているだろう。兄は決して呼ばぬ、彼女の名を口にしている。その上で彼女は私を「竜の前に立つ戦士として迎える」と言った。私《ファミーユ》と戦うと決めたのだ。そんな相手に手を抜くことなんて出来ない。だから私は、私のために、彼女のために、剣を持つ。約束《ゆめ》も諦めはしない。私達が戦い抜く先。そこで必ず掴み取ることが出来ると信じているから]