――回想・地下倉庫――
[>>153彼の思い浮かべた相手も、「カレル」を繋ぎ止めていかなかったクレステッドも、
彼も、自分も、「カレル」も、皆後悔すればいい。
それなくして気付かない事だってあるだろう。
多分、それは、各々にとって知っておいた方が良い事だと、なんとなく、そう思った
…――否、そんなもの只の言い訳で、心の内に空いた虚空を埋める誰かの肌が恋しかっただけかもしれない。
同じように、求めてくれる腕が欲しかっただけかもしれない]
[考える気も無いから、なにが正解だったか、答えなんて出やしないけれど、どうせ考える間もなくこの身は快楽に溺れて行くだろう。
彼が心を決めた事を肌で感じ取り、期待したのは心だったか身体だったか、どちらであろうと大差はない]