[近付く足音。このまま駆け抜けて行くならばやり過ごすが、開け放たれた扉に疑問を抱いたのだろう、足音は止まる。 攻撃を予期して銃を構え、人影が視認されると同時に発砲するつもりだった。その影の主に気付くまでは。]ーーーッ!![無条件下での動作を意識で捩じ伏せる。並大抵では難しくとも、ギリギリのところでそれは叶い、銃声が響くことはなかった。未だ。]……やぁ。久しぶり、かな。ウェル?[ニコリ、と笑ってその名を呼ぶ。以前と変わらないようでいて、決定的に違う表情で。]