[参謀総長が立ち去った後、近くに居た警備の軍人に幾つかの使いを頼む。
一つは後程弟と話す為に時間を作ってくれとの伝達。
もう一つは別の諜報員を担う軍人を呼び出す令を下した。
やがて諜報員の軍人が執務室にやって来て此方に敬礼をする。]
呼び立てをしたのは、レグザ参謀総長の補助の任を与える為だ。
主立った任務は、文書の真贋に関して監査局が偽装する可能性を考慮し、其れの阻止と此方の正当な証拠の確保を命ずる。
[此方は証拠の隠蔽や捏造する必要性は無い故、その命令は下さない。
が、万が一監査局側が不当な証拠を利用して此方を不利にならない様に一手は打っておく。
そのつもりで命令を下してから、もう一つ重大な命令を諜報員の軍人に下していく。]
場合によっては、レグザ参謀総長を殺害する事を許可するとする。
レグザ参謀総長の殺害による監査局への嫌疑の証拠捏造する必要性があるならば、其れを遂行する事を許す。
この任務は軍にとって重大な任務であり、失敗は許されない。
心して掛かり、任務を遂行せよ。
[重大任務を与えられた諜報員の軍人は了承の態を示し敬礼をしてから執務室を後にする。
出て行った事を目視してから、多大な書類の処理を再開した*]