――医務室――
[医務室に着き、先生が命に別状がなかったことを確認し、ほっと胸を撫で下ろしました。
その後、武器庫で別れた時のように再びダーフィトの手が、私の頭の上に来たのです>>94。]
ですよね。何十回訓練を行おうと、一回の実戦の方が多くのことを得られますよね。
腰は……実は、抜けそうになりました。
頑張ったので褒めて下さい、って言おうとしたのに。
先に褒められちゃいましたね。
多少の出血なら大丈夫なのですけど、さすがにあの量は驚きますよ……。
でも、それ、私じゃなく先生のせいじゃないですか?
[私も肩の荷が下りたのか、一時的に軽口を言える心境まで回復しました。
血で驚いたことに関しては>>95、寝ているシェルダン先生の責任に押し付けて(この時先生は狸寝入りをしていらっしゃったのですが>>72、当時それに気付くことはなかったのです)。
ただ、この緩んだ空気は一瞬のことでしたが。
次の瞬間、再び空気は張り詰めることとなりました。]