―→倉庫―[ひらりひらりと揺れる服の端が入っていったのを視たような気がして、倉庫へと入ればそこへ神父服の背中を見つける事が出来たか。 『まもれなかった』>>155そう、聞こえて、男は暫し口を噤んでいたけれど、やがては我慢出来ずに閉めた口を開く。] ――…酷ぇ…もんだな。[大して大きくもない声であったから、ジムゾンへは届いたかどうか。青年の目はゲルトだったものへと向いて、独り言のように呟いたのだった。]**