この先も、勇気をもって切り抜けろ。 おまえたちには、生き延びてもらいたいんだ。[短く告げて、子供を放す。そうして自分は、篝火から燃えている薪を引き抜き、手当たり次第に天幕や荷駄に放り投げた。どのような形であれ、潜入を発見されてしまった以上、時限発火装置の稼働を気長に待ってはいられなかった。疾きこと風の如く、侵略するとこ火の如くあれ。随所で騒ぎを起こして、そのまま撤退の構えだ。*]