どうしてだか、顔に出てしまうのですよ。[水上機に戻って後部座席に収まってから、セルウィン相手にぼやく。] いつもはもう少し隠すのですけどね。 あの方の前だとなぜかうまくいかなくて。 ── ウルケルの海軍総司令官閣下ですよ。 このあたり、通りませんでしたか?[年季の差、経験の差。それだけでは説明できない何かを感じていた。]