人狼物語−薔薇の下国

252 グラムワーグ・サーガ2


死せる忠臣 クレステッド

あれからもう2年になる。……どこに隠れていたかは知らないが、忌々しいことに連中は2年間も隠しおおせた。ライナーやシェットラントのような、人間の目まであったというのに、だ。
第二王子と竜の力があるとはいえ、2年間も我々の監視の目を掻い潜り、そして軍を結成した。定命の連中が、だ……2年間動かずに生き延び、情報を徹底的に秘匿した上で軍を結成するなど、容易なことではない。
とすると、連中の中に商業にも長けた知恵者がいるのだろう……ここまでいいな。

[ヴェルザンディの応答を待って、更に続ける]

しかしだ。奴らは隠れ続けるということをせず、ここに来て姿を現した。隠れ続けていれば生き延びられたかもしれぬのに、あえて姿を現したということは……これは、死を覚悟した無謀な行動ではない。勝利の可能性を見た上での挙兵だ。
それに、ハールトの自治軍も奴らの下にあると聞く。最後まで抵抗し、生き延びた強者どもだ。
……無策、空手という事が、あるはずがない。
そして恐らく、連中の目的はハールトではなく………

[ここだ、とばかりに。
自分たちが今居る王城をペンで指し、ヴェルザンディにしっかと目線を合わせ]

(162) 2014/09/14(Sun) 18:15:41

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