― 龍峡の村・宿屋 ― 名前が懐かしい……ですか。[そう言われれば、思い当たる節が一つ。自身とユウレン王家を繋ぐ切欠となった、星と盟約した精霊師の事] 『…………シュテルンとあいつのマスターの事、知ってるって事ねー』[浮かんだそれを鏡の精霊がぽそ、と言葉に変える] なるほど、そういうご縁でしたか。 ……情報屋さん、となれば、いずれお世話になる機会もあるやもですねぇ。[今はともかく、家督を継げばそういう伝手は必要になるから、との思いは沈めてそれだけを返し]