― セミヨン川南岸 ―[赤紅の首を狙う男に対し、彼女はくれてやれないと宣する>>138。マスターの許しなく、と言う辺り、赤紅の命は己自身のものではないらしい。ひとの在り方をとやかく言う心算はないが、そう在るべきとされていることがなんだか理不尽に思えもした]ふっ![返される声>>139を受けながら、振りをコンパクトにした一閃を繰り出す。クレイモアの長さを活かした一撃は相手の左肩を掠めるに留まったが、装備の薄い相手にはそれなりの効果も齎そうか。当たらぬ自負があると言うのなら、尚更]