そういえば、輝音さんにはまだ言っていませんでしたっけ。
姉さんも乗船することになっているんです。
確か部屋も隣同士で……偶然ってすごいですよね。
[何しろ自分が乗船を決めたことすらつい3日前のことだったので、輝音にも伝え忘れていたかもしれない。
わざわざアルバイトをしてチケットを買った>>160と聞いて、最初行かないつもりでいた事に若干というかかなり申し訳なさを感じたのは秘密だ。]
ちょっと、挨拶してきます。
僕も会うのは久々なので。
[姉と会うのは彼女が独り暮らしを始めて以来か。
それまでもこまめに携帯で連絡を取り合うようにはしていたけれど。]
輝音さんも行きますか?
[尋ねて、それから姉のいる場所へ足を向けた。]