ですが、あなた方が魔女を無差別に殺すことを望まないなら、私はあなた方が望まぬものを処分しなくていいように取り計らいます。つまり、局長の命令に対する拒否権を与えるということです。……あの村でのあなた方の戦いは、それだけの功績に値します。善か悪か、許されるか許されないか、生きるべきか死ぬべきか。判断するのはあなたたちです。制度がすぐには変わらなくとも、あなたたちが"正しく"権限を使えば、あるいは変わってゆくかもしれませんよ。[ゾフィヤの赤い瞳を見つめ、僅かに微笑んだ。]