人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


野茨公 ギィ

 ひとつの体でありながら、
 ふたつの悦びを味わうことができるのだ。
 おまえは他よりも多くを得て、多くを知ることができる。

 これが祝福でなくて、なんだろう。

[今や両手で愛しい子の火を掻き立てていた。
肌に淡い爪痕を残し、陰と陽のふたつながらに触れてゆさぶり
首筋を啄んで愛を囁く。]


  ―――呼んで。
  もう一度、その名で呼んで ―――

[自らは服のボタンひとつ外していないくせに
吐息は甘く熱く、今にも溶け落ちそうに爛れていた。]

(161) 2014/02/26(Wed) 16:48:26 (nekomichi)

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