森の民の末裔 フラン

昔、まだ僕がこんくらいちっちゃかったころ。

ある一輪の小さな花を摘んだことがあってね。
そう、それが濃い桃色の花だったんだけど。何かひかれるものがあって、根っこごと。

家に帰って、庭に植えて。

で、さぁ寝ようって時に。家の外で物音がした気がしたんだよね。でも気にせずに寝ちゃったんだよね。そしたら



翌朝、花瓶が割れてて何事だろうと思ったら、前日花めぐって喧嘩売った野兎が花弁らしくもの咥えてぴくぴくしてたんだよねー。

だから食べちゃだめって言ったのに（にっこり）

※訳：自然なめると怖いよ！