『……彼の存在は、我と神域を違えるもの』……神域?『……力を及ぼす領域……神が神として力振るえる領域は、その在り方により異なる』『……我の神域を、この『南』に属する島とするならば、彼のものの神域は、『東』の海』……東……つまり、ほんとなら、蓬莱海とかにいるはずのもの?『……左様』[返る肯定に、しばし、沈黙する。なんだろう、ちょっとだけ、嫌な予感が過ったけれど。浮かんだ疑問は、そのままにはできないから、問いを続けた]