[身の丈は、人間の3倍ほどはあろうか。赤茶けた肌を粗末な布で覆い、針金のごとき髪をざんばらに振り乱すそれは、まさに巨人であった。これこそが、魔人が召喚した"投石器">>2:300である。巨人は、今は片手に一つずつ綱を握り、コボルト弓兵を満載した攻城塔を引っ張っている。もし敵が足元まで来たならば、それらはおそらく手ごろな棍棒と化すのだろう。]*