[それからアルビンの言葉も有り、一度ゆるくなったオットーの視線がまた不信へと色を変えるのも理解する。
娼婦だと告げられれば、まだ幾分純粋な目で自分を見ていた少女達の視線も変わるだろうか。
交わる事のない筈だった普通の女の子達は、見ていて眩しかった。そうして、眺めるのが好きだった。
そんな事を思い出しながら、女は言葉を落とす]
教会の裏手に、井戸があるんです。今はもう使われていない、古い井戸が。
何で使われてないか判ります? 枯れちゃったんですよね。
深く掘ったそこなら……。
[誰も死体なんて発見しなくて済むでしょう。
と暗に告げ、そうして女はパメラの家を出た]