...おまえっ?![ 飛び込んで来た銀月の一閃、見覚えあるその輝きと、姿に、男は大きく喘ぐように声をあげた ]なぜ......[ その瞬間、男の動きは全て止まった。危険も魔将の姿も、傍らで名を呼ぶ従者の声も、全てが消え失せて、ただ亜麻色の髪と瞳に、視線と心が釘付けになる ]何故だ...リーッ!![ それは、5年前と同じ、迸るような絶叫だった ]