―会見―[日時や場所を決めた後、急ぎ巫女姫が休む為の真白き天幕を張られ、並行して会見の場を整えられていく。騎士や兵士らの手によって椅子や簡易の机などが運び込まれる。巫女姫と集会の発起人が合い見えるとあって、警備も漏れがあってはならぬと細心の注意が為されていた。女は彼らを引き合わせる者として、いつも通り全身を甲冑に包んで腰に短剣を下げた姿で会見の場にその身を置く。何も後ろめたい事はないが、巫女姫に何かあれば赦さぬという貴族達からの視線が痛い。]