― 水軍旗艦・『ヴィルベルヴィント』甲板 ― ……ん。 霧、少し薄くなったか?[思わぬ海老料理三昧が落ち着いたころ。視界を遮っていた白が僅かに薄れたような気がして周囲を見回した。まだまだ見通しは悪いものの、先ほどよりは見やすくなっている。これなら偵察飛行も可能か、と思いつつ、まずは食器を片付ける。なお、相棒の方は殻まで含めてお残しせずに綺麗に平らげました、というの余談]