── 城内・庭園 ──
[王を殺したのは自分なのだけれど
侵攻せんと目論む輩へ最大限の警戒と防御を以て警備に当たり、必要あらば攻撃せよ。と各地へ通達を送ると同時に状況報告を命令すると「監査局へ赴く」と言ってのけて向かうは常の場所。]
ロロンド画伯は留守…、か。
[城内の喧騒を思えば、庭園の居心地の良さも吹き飛んでしまうというもの。忙しなくする侍女に紅茶を持ってこさせ、ローレルが用意してくれた茶菓子に在りつこうと戸棚>>0:362を漁る。]
ん…──?
[画材とも違うお菓子とも違う。
詳しくないものがみたら何か油絵に使う道具だと思うかもしれない。
男は画材には疎かったが、暗殺には長けていた。]
おや、まあ。
[そう思いながらお菓子を2,3個拝借するにとどめる。
皮肉の言葉を浮かべながら、口では「哀悼の意を」などと
独り、ティータイムにかまけることとした。]