― 回想 ―
うんっ!
[大人は危ないというけれど、森は不思議なおもちゃ箱のようで素敵な場所。しかも頼れる兄一緒なら、何も怖いことなどない。
二人でこっそり家を抜け出して。手を引かれるまま、ワクワクドキドキ道を進んで。>>106]
ちべたーい!
[たどり着いた泉へ一緒に飛び込むと、舌っ足らずにキャッキャとはしゃぎ、少年に水をかけたりかけられたり。
ひとしきり遊んだところで、それは見つかった]
きらきらー?
[しゃがんで手を伸ばしてみるけれど、当然手は届かなくて。
危ないから待っててねと言われて岸に腰掛けた]