人狼物語−薔薇の下国

184 吸血鬼の共存試験


境界なき者 ステファン

 
― 森 ―

[館近くの森の中、木々の迷路を奥へ奥へと分け入れば、森の終点へと辿り着く。切立った崖の上であるその場所からは、遠くの街を眺めることができるだろうか。
音を拾わないように歩を進めた男は、後を追う存在>>152には気づかずに、崖に腰掛け朝日の登る方向を眺めた。

昔、自然神崇拝者と見た朝日は、昼を歩む者である自身でさえも焚かれかけたという記憶がある。あれだけ巨大な聖印は、後にも先にも拝めないだろう――…

生憎と、そんな信仰を持つ者は今この場にはいないのだけれど、それでも以前死にかけたという記憶に縋るように、しばらく後の朝日を待つ。]

(161) 2014/05/05(Mon) 17:17:00

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby