― 宇宙船の傍 ― そうか。[繰り返される判らない、という言葉。>>160ならば論じるは無為、とばかりに短く応じ] ……コンラート・フリーデル。 それがきみの名か。[独りごちるように呟いて、片手をすい、と天に翳す。月白色の光が舞い落ち、それは花の形を象った] ……この船に深く関わる者に与えるべきは唯一。[言葉と共に放り投げたのは、煌めく待雪草]