人狼物語−薔薇の下国

477 【R18完RP村】暁天はかく語りき、


【1】ゾネス総督 アイリ

[公務が終わって仮眠に入ったしばらく後、アイリは玉座から離れ筆を用意してテーブルに羊皮紙を広げた。

親書を書く宛先は第一王子「フェリクス」である。

アイリはフェリクス王子に対してはいつも敬意を示していた。
王子でありながら前線に出ることを厭わない潔い性格と、一つだけ上のさほど変わらない歳で自らが国軍を纏める手腕。

武を誉として育ってきたアイリにとって幼い頃から王子は手本にしてきた存在であり、憧れて続けてきた王に次ぐ絶対の存在でもある。

彼に綴る手紙の内容の多くは、たわいのない世間話の類のものだが、幾重にも往復した手紙の量はいつかは仕える主君として考えれば光栄なことである、また女としてもそのやりとりは純粋に嬉しくもあった。]


 あの新人は今何をしている?


[どうせならと思ったのは、アイリが少しだけあの洗礼に耐えた新人に期待を寄せたから。
入ったばかりの新人に新書を持たせるなどは異例のことではあるものの、少し試してみたくなった心が彼女に呼び出しをかける。
彼女が部屋にいるのなら呼び出しの命令はすぐに届くだろう。
そして彼女が来たのなら丸めて封をした親書を渡され、王子に渡してくるように命令を下す。
盗み見られるなど危惧などはしていないものの、どうせ中を見られようとも『疲れを癒すためにたまには白狼館の温泉にでもお浸かりください』くらいことしか書かれていない。まあ、彼女が命令どおりにここにくるならと言う話だが。*]

(161) 2017/04/18(Tue) 23:57:54

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