"君にはわかりましたと言う以外の道はない"[ そんなことはわかっている。 しかしもう少し説明が欲しい。 けれどそんな想いは口には出せず小さく頷いた。 すると黒服の男は大きく溜息をついた。 そして ] "君と契約した主人が、それに乗る。"[ そう、説明した。 聞けば今いる星とその船が向かう星は遠すぎるため システムが発動しないと言うのだ。 何とも勝手な話だが、私の心に迷いはなかった。 尤も、選択肢など存在しないのだが。 ────やっと、主人に会えるのだから。 ]**