人狼物語−薔薇の下国

271 ―::ポルターガイスト::―不思議な洋館―


書肆 トール

[書庫の重い扉に手をかける。金属製の握り手はひんやりと冷たい。日差しの中にいれば暖かいとはいえ、秋はもうすぐそばだった]

さて、お仕事しますかねっと。

[ぐっと力を入れて引く。頑丈なアームのお蔭で、見た目以上にその扉は重かった。
書庫に足を踏み入れると、不意に眩暈に近い感覚に襲われた]

(ああ、俺は、前にもここに来たことがあった―?)

[勘違いだろう、と理性はいう。図書室なんてどこも似たようなもんだ。紙と木の匂い、柔らかな日光と埃、黴たような空気。
既視感はすぐに去ったが、頭はふらついたままで、だから、いつの間にかそばにいた少女>>160にすぐには気づけなかったかもしれない]

(161) 2014/10/30(Thu) 00:15:06

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