― 城下町・花茶屋 ―
[名乗り合いで僅かな異変を見せる女性>>156。
零れ落ちた言葉はこの場で聞くにしては唐突とも思えるもの。
そこに思うところはあるが、指摘することは無く]
ではマリエッタ、天上宮へ案内するよ。
慣れぬ場所かもしれないけれど、固くならずとも良い。
[手を滑らせ、小さく翻すとそこには桃色の小さな花がいくつか集まったものが現れる。
弁慶草と言う厳つい名がつくものだが、花だけ見ればちょっとしたブーケにも見える可憐な花だ]
皆、気の良い者達ばかりだからね。
[緊張を解す助けになれば良いと、その花をマリエッタへと差し出した]