……准将も、もうお着きの頃か?[少年から視線を外して空を見上げる。指揮下の特務に自ら混ざって前線へと赴き、迎えには出なかったことは彼の人にどんな感想を齎すだろうか。だが実績があるなら目立つような公私混同をする人ではないはず。ならば考えても詮無いことと、首を振って踵を返した]― 前線某所 ―