― サロン ―[逃げようとする腰を押さえ、ついでとばかり、我が子の両腕に絡んだ衣服の拘束を解く。猫がミルクを舐めるような音を立てて濡れることを教え、震えるを軽く吸ってから唇を離す。] ん、ふ…。 ―――おまえを見苦しいと言ったのは誰なのだろうね。 厭わしいなどと言うものがあれば、私が叱っておくよ。 だっておまえはこんなにも―――[可愛い、と囁く声と同時に指を陰りの奥へ忍ばせる。洞窟の奥に水音は高く響き、さらなる泉を汲み出した。]