―――…っ、ドロシー、いい、やめろ! 傷口は、開いてしまう… すまない、聞いた私がいけなかったな… [耳元に生い茂る葉を、むしり始めた少女>>143. 傷口に生えた根で、 傷口の形状が判別できないと分かれば。 それ以上引き抜こうとする少女の手に、 あまりに痛々しい 傷口の様子に、 胸の奥が酷く痛んで。 警戒する気持ちより、ドロシーへの心配が先に立ち、 咄嗟に手を伸ばして、慌てて止めようとした。]