本人には、もう逢えねェけど…、 あいつの見ていた景色を、知りに。[切望に声を染めながら、以前は抱えていなかった夢を紡ぐ。それは本当に夢で。嘗て空色の瞳の彼が言った、逢いたい人に自由に逢える世界にならないと難しいことかもしれない。公国に行って、大切なひとの足跡を辿る。いつか再び、帝国と公国が肩を並べて笑い合える日になったら――…]