[そんななかで、見覚えのある――いや、片方はそう頻繁に見る訳ではないが――顔が空に浮かんだ>>113]
え、俺――と、アイリ!?
[その後も次々を現れては消える、勇者と守護者の顔。
最後に神官長が現れた時は、別の意味で笑いが零れたが]
あー……なんかその、恥ずかしいな……。
[図体はでかくとも、"ヒーロー"として目立ったことなどなかった男は、周囲の人がこちらへ視線を送っているのにも気付いて少し居心地悪そうにする。
けれど彼らはそんなこともお構いなしに、むしろもっと目立つ位置へとばかりにこちらの手を引いた]