― 公国前進拠点・会議室 ―
[言葉にされる事のない名前に、同じに名を上げないまま琥珀色の視線を受け止めて暫しの間を置く。]
>>58
警戒は、傍受が発覚しているというよりは、
疑念からでしょうね。
シロウ・ファーイーストの存在もありましたから。
最も、これにあまりに頼りすぎてもでしょう。
通信よりは遅れはしますが、
直接の面談なり鳩なり馬なりで連絡を取られれば、
どのみち、こいつからは聞こえませんから。
[兎耳に似た金属が生える受信機は魔石を用いた通信の傍受ができるだけだ。向こうの動きを全て知ることができるわけではない。]
…はい。
[カサンドラについては、先に報告を上げた以上の確証が持てる情報は未だなく、何かあれば。と、その言葉に了解の頷きを示すのみとなった*。]