― 神域内部 ―[宣に応じるように、それぞれが動き出す。水の防壁が生じて炎を退け、氷の欠片が降り注ぐ。囮になるもの、蔦を切り払うもの、それぞれの特性を生かして立ち回る様子]……やっぱ、逸材集まったねぇ。[そんな呟きを漏らしつつ、力を凝らす。巨大植物本体に向けられているのは、氷と水の重奏。自身の力はそこに加えるには向かない――となれば]