―自室―
[自室へと戻り、再び軍服を身に纏えば、
二種のカフスを左右の袖へ。
ローゼス軍の紋章の下に、クロトフの紋章が隠されたカフス。
そこに、口元を寄せ、声を潜めた。]
あぁ、一つだけ報告をしておこう。
副長と、あの電測士には、気をつけた方がいい。
通信が遮断されていた状況にあって、
やりとりが出来ると言っていた。
……これのようなものが、他にもあるのかもしれないな。
[と、電側室でのこと>>1:174を思い出しながら、仲間へと伝えるが、肝心の名前が出てこない。]
えーーーーーと。あの電測士、何と言ったか。確か……。